再びパーソナルソング

 先日の朝、テレビを点けた瞬間に、以前に紹介した映画『パーソナルソング』の場面が映し出された。それはNHKのニュース番組の特集の中で、国内においても音楽療法の医学的治療としての効果が、注目されてきているというものだった。

 

国内で数少ない音楽療法を取り入れてる病院の中で、京都医療センターの神経内科が、音楽療法を行っている病院の一つということで紹介されていた。

 

高齢化社会になり、これから益々多くなると言われている認知症、その患者に音楽療法取り入れている2例が紹介された。1例目は元音楽教師の方に、音楽療法士が『仰げば尊し』や、思い出深いだろうと思われる曲を弾くと、涙ながらに表情が豊かになっていた。もう1例では、さらに症状が進んだ患者であったが、ご主人と初めて行ったハワイでの思い出の曲『アロハオエ』を音楽療法士が弾き唄うと、表情が和んでくるとご主人が嬉しそうに語っていた。

 

音楽の効果を研究している三重大学医学部の教授によると、認知症での脳の回復は望めないのだが、好きな音楽に触れることにより、新たな脳の発達があるようだと語っていた。

 

 私が音楽療法を知った切っ掛けは、母の病気の癒しの為だっただろうか、もう十数年前になる。たしか日本の音楽療法の先駆者である、日野原重明先生の著書を読んだのが最初だったと思う。その後、ミュージックセラピーという雑誌の中で、(あ~記憶が曖昧になっている(涙)この雑誌が先で日野原先生の著書が後かも?)紹介されていた京都音楽療法研究会の存在を知り入会し、音楽療法士でもない身だが、未だに籍を置かせてもらえている。

 

 音楽大好き一家の中で育った私が、音楽療法に惹かれたのは自然な流れだろう。1999年から2009年の間に書いた『心の時代に思うこと』の中で、父母それぞれとの今生との別れの前に、私なりの音楽療法を贈った経験を書き残したので、いつかライブのときにでも紹介できればと思う・・・

 

 

 

 

 

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コメント: 4
  • #1

    みさこ (火曜日, 16 2月 2016 10:06)

    言語による論理的思考は左脳、芸術は右脳と言われています。認知症のような左脳が失われても右脳にため込んだ芸術的感性は研ぎ澄まされているのでしょうね。脳科学者のジルボルトテイラーの自分の体験で、左脳の機能を一時失って右脳の機能が大部分を占めていたとき、とても幸せな気分だったと言っています。普段から右脳を大いに働かせたいものです。

  • #2

    ともさん (水曜日, 17 2月 2016 05:12)

    たしかに、そうですね~
    問題が起きたとき、左脳的解決方法だけではストレスが溜まる一方です。
    そんなとき、音楽や芸術や自然や瞑想は心身を癒しますね。
    ジルボルトテイラー  知りませんでした・・・

  • #3

    みさこ (木曜日, 18 2月 2016 14:16)

    4~5年前にNHKで放映していましたが、You Tube の動画で観られるようです。<ジル・ボルト・テイラ「脳卒中体験を語る」>で検索してみてね。「奇跡の脳」という本も出しています。

  • #4

    ともさん (金曜日, 19 2月 2016 06:03)

    ありがとうございます!

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