新緑のライブ

 四連休2日目の昨日は「神戸のUCCコーヒー博物館と海を見に行こうか?」「地元京都の大文字山で新緑を楽しもうか?」と迷った・・・

 

京阪電車祇園四条駅から神戸に向かう阪急電車河原町駅まで歩いたが、何故か人ごみの方に向かえない・・・

 

河原町通を北に上がり、三条で喫茶店の自家焙煎珈琲を出す老舗『六曜社』に入り、モーニングセットを注文した。運ばれてきたコーヒーをひと口「あ~ 美味い!」

 

その後、平安神宮などがある岡崎公園へテクテク歩いて行った。むかし、コンサートや演劇を鑑賞した京都会館は改修され、ロームシアター京都と企業名が付いている。テナントには、スターバックスや蔦谷が運営するおしゃれな本屋があり、国内外の人たちで賑わっている。

 

『こぽこぽ、珈琲』(河出書房新社)という著名人たちが書いたコーヒーに関するエッセイ集と、コーヒー専門書と一緒に並んだ個人の焙煎家のコーヒー豆を買った。

 

表に出て公園内を歩くと露店市場が開かれていた。そこを通り抜けると音楽が聴こえてくる・・・ スタッフに渡されたパンフレットをみると、『京都 周遊 ACOFES』(GWの京都で開催する無料の音楽フェス3DAYS)と書いてある。若手のミュージシャンがクラウドファンデングで募った第1回目のアコースティクのライブで、取りあえず2組を聴き昼食に向かった。

 

昼食は、公園から15分ほど歩いた京大病院前に在る『らんたんラーメン』に入った。1時をまわっていたので、幼い男の子2人を連れた若い夫婦が一組だけラーメンをすすっていた。2016年7月25日のブログ『栄光のラーメン店主』で取り上げたあの(前回にも登場した)店主は・・・? いた!ピークを過ぎていたので、あの(前回にも登場した)娘と思しき女性が一人で切り盛りしていたが、裏口にある住居?との境目辺りで姿が見える。「あれから2年やから、たしか81歳だ! 80歳ではゴールテープを切っていなかったんや~!」

 

前回と同じカウンターの位置に座り、前回と同じラーメン並と麦飯小を注文して、頬張る間に家族ずれは帰り、新たに二組が入ってきたが、その人たちのラーメンが運ばれるまでに食べ終えたのでレジに立った。するといつの間にか、あの(前回にも登場した)おばちゃんがカウンターのお冷のサーバー横に座り、ノートに『正』の字を並べている(笑)娘が「並1と麦飯小1」と叫ぶと、あの店主がレジに立った。仏さんのような柔和な笑顔をたたえ、「ありがとうございます」レジの前で手を合わせて拝むようにしてから、両手で代金を受け取ったのだった・・・

 

その後、テクテクと京大の裏山にある節分祭で有名な吉田神社へ向かった。学生時代に行った切りだから40年振りかな?あの時は、たしか鬼が出る儀式は夜だったと思うので、境内に全く見覚えがなかった。山を下っていると『山陰神社』(やまかげじんじゃ)という一角があり、古来から「飲食の神様」と書いてあった。40年前にこの道に足を踏み入れてしまった身には、お参りせずにはいられないものがあった・・・

 

そこから、今出川通を東に向かうと銀閣寺があり、登ろうかとも思った大文字山が裏手にあるのだが、風が出てきて急に曇り、雨も降ったりで登るのは断念して、白川通を下がり岡崎公園のライブ会場を目指した。途中、学生時代に学んだ分校の校舎があったり、サイフォンコーヒーの老舗『はなふさ』が今もなお営業をしていたので、「また飲みに来よう!」と心がはずんだ。

 

短い周期で雨が降ったりやんだりしていたが、ライブの後半はすっかり晴れ上がった。若いミュージシャンやスタッフ達が一所懸命に運営するのを見ると、いつの時代にも言われる「近頃の若いやつらは・・・」という否定語は当てはまらない・・・

 

爽やかな五月、きっと海や山で自然に触れるのも癒され、素晴らしかったであろう・・・

が、やはり生身の人間(年寄りであろうが若者であろうが)が「今を生きる」姿に刺激を受けたな・・・

 

「今日はきっとこのコースで良かったんだ・・・」

 

さぁ! 残りの人生に挑んでいこう!

 

 

 

 

 

 

 

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